機能強化
京都工芸繊維大学では、平成27年(2015年)より「高分子と繊維材料」の機能強化プロジェクトを実施している。本プロジェクトでは、ケンブリッジ大学キャベンディッシュ研究所、シンガポ-ル国立大学、ブダペスト工科経済大学、パリディドロ大学、マニトバ大学ならびにモントリオール大学の海外の大学を中心に研究者のユニット誘致を中心とした研究交流を積極的に行い、ナノ科学を基軸に「有機結晶太陽電池の研究」、「金属ナノ材料を用いる電気化学キャパシタの研究」、「非線形反応により構造制御した新規な材料の開発」、「動的超音波散乱とナノバブルの研究」、「温度応答性高分子の高機能化に関する研究」のエネルギー関連の国際共同研究プロジェクトを開始している。エネルギーは、現在の社会の発展を支える源であり、環境に優しく社会の安心・安全に貢献している。太陽光などの再生可能エネルギーの利用は今後増大し、太陽電池などの需要は一層高まってくる。本プロジェクトでは、5つの国際研究プロジェクトが融合し、「ナノ科学を基軸とする国際研究ネットワーク」を構築し、新規なエネルギー材料の創出を目指すとともに、本学をハブとする材料・デバイス・逆空間解析の国際拠点を形成すべく本事業を実施しています。
参画する海外の連携機関と本学との間で研究者交流の学術交流協定や覚書(MOU)を既に締結している。平成27年(2015年)9月にパリディドロ大学、平成27年(2015年)10月にケンブリッジ大学キャベンディッシュ研究所、平成27年(2015年)11月にブダペスト工科経済大学、平成28年(2016年)4月にマニトバ大学とそれぞれ協定を締結している。シンガポール国立大学とは平成16年(2004年)にすでに学術交流協定および覚書(MOU)を締結している。モントリオール大学との学術交流協定やMOUの締結へ向けて協議中です。
現在進行中の国際研究プロジェクト
- 有機ナノデバイスのベースとするエネルギー生成材料の国際研究プロジェクト
- エネルギー収集(貯蔵)と輸送に関する高分子/ナノ材料の国際研究プロジェクト
- 非線形反応によって誘起する自己組織化にも基づく新規な構造制御の国際研究プロジェクト
- ナノバブルの国際研究プロジェクト
- 温度応答性高分子の高機能化に関する新たな国際研究プロジェクト